【Canon EOS 7D MarkII 講習会】レポート -

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【Canon EOS 7D MarkII 講習会】レポート
                             
実機を見て触ったのは当日が初めてでしたが、以前から販売されているCanon製デジタル一眼EOSシリーズの操作感とほとんど変わらないので、すんなり操作をすることが出来ました。
操作感が変わらないのはEOSシリーズの良い所だと思います。
講習会場に用意されていたEOS 7D MarkIIにはEF-S18-135 IS/F3.5-5.6のレンズが付いていたので、私が実際手に持った感覚は同社の中級機クラスのシリーズとほぼ同じ重さと感じました。
ここ最近出た新型のEOS70Dと違うところはバリアングル液晶が固定式液晶になっているところで、そこは型番一桁台と二桁台のシリーズとの違いとも言えるでしょう。
《 屋外撮影実習 》
当店地下1階で先に講習を受けてからの屋外撮影実習となりましたが、先に屋外撮影でのレポートをします。
場所は久屋大通公園、「NAGOYA AKARI NIGHT」が、2014年11月14日から2015年2月1日まで開催されており、夕方になればとても綺麗な光に彩られてライトアップされています。
この日は日曜日とあって夕方でもたくさんの人で賑わっていました。
いろいろな交換レンズをCanonさんが持っていらしたので最初についていたEF-S18ー135mm/F3.5-5.6からEF70-200mm/F2.8L IS Ⅱに交換しておよそ30分ほど撮影に及びました。
確かにこのレンズ自体が重く、カメラに取り付けて歩くとなると長時間はきついと思われます。F4であればもう少し軽いのでしょう。スナップ向きかどうかはさておき70-200mmで撮れる被写体を探さなければなりません。
白い鏡胴のLレンズも私は初めて使ってみたわけですが、慣れないせいか被写体を探すのにも少し苦労しました。
当然の事ながら大きな建物など風景写真を撮ろうとしても全部フレーム内には入りません。すると被写体は自ずと人間撮影になってきます。このレンズ自体がポートレート写真やモデル撮影向きではないかと思われます。電車やスポーツカーの撮影などにも向いているのでしょう。
絞り開放値F2.8ということもあってライトアップされた花壇など撮ると遠景の光源が綺麗に光の粒となってボケてくれます。
テレビ塔の下まで行くと装飾された3〜4mほどのクリスマスツリーがあったのでそれも撮影しました。
撮影中撮影設定はずっとPモードでAIServoの高速連写設定、ISO感度はオートで撮影していましたが、状況によってはマニュアルでISO1600に固定して撮ったりもしました。
17時近くでしたので結構暗くなっていましたが、ISO感度はオートでもほとんど手ブレなくピンぼけなくきれいでシャープな写真が撮れたと思います。
こういった点は夜間撮影にも向いていると思いました。
レンズはEF-S18-135mm/F3.5-5.6も使ってみましたがEOS 7DMarkIIのISO感度が高いのと画素数も2020万画素もあるので十分きれいな写真が撮れます。風景写真を撮ろうとしたり、テレビ塔など大きな建物の全体をフレーム内に収めようとするとやはり18-135mmも必要になってきます。
ツリーを超ローアングルから撮ろうと思うとバリアングル液晶も便利かと思います。個人的には液晶固定式なのが少し残念な部分かと思いました。
そして、あっという間に屋外撮影の自由時間も過ぎて店内の講習会場に戻りました。
《 基本動作、本体についての講習 》
一番最初に講師の内間先生から教わったことは、「EOSシリーズの中で今回発売されたEOS 7DMarkIIがどのような位置づけにあるのか」ということや、「初代EOS 7Dとどこが変わったのか」ということ、そして「航空機写真やスポーツ写真などの動きのある撮影にその力を発揮する」ことなどの説明がありました。
以前は60万円以上するEOS 1DXにしかなかった機能が20万円台のカメラに凝縮されているということでした。
またISO感度が100〜16000になりましたが、ISO感度を上げて撮影した時のノイズが初代EOS 7Dに比べ約2段階ほど軽減しているということ、そして新型画像処理エンジン、デュアルDIGIC6搭載で連写スピードも秒間最高10コマにアップしているということ。連続撮影のスピードが向上したことからシャッター機構にマスダンパーというNikonD810などで取り入れられているミラーバウンド軽減機構が取り入れられ、以前のレリーズ耐久10万回に対しEOS 7DMarkIIでは約20万回にまで耐久力がアップしているという説明がありました。
内間先生が何度も言われていたことですがEOS 7DMarkIIはEOS 1DXにしかなかったような性能機能やカスタム機能がいくつも取り込まれているということで、連続撮影枚数がカスタム設定で変えられる事もその一つです。
その他、操作ボタン系のカスタマイズもEOS 5DMarkIII同様に出来て、更にEOS 7DMarkIIではAF設定系中心のカスタマイズが出来るようになりました。
今回のEOS 7DMarkIIの大きな特徴の一つとしてAF測距点が65点になったということ、この部分がかなり重要なポイントである事が講習で説明されました。ファインダーを覗けば一目瞭然で撮影フレーム左右の端から端までかなり広い範囲のAF測距点があります。
そして測距エリアの変更方法は、裏面にEOSシリーズで初めて搭載された測距エリア選択レバーで瞬時に行えます。
このレバーを倒すことによって測距エリアがダイレクトに変えられるようになりました。
あらかじめ本体に登録されている測距エリアは全部で7種類あります、その測距エリアをこのレバーを使って簡単に変えることが出来ます。
またカスタム機能により7種類の中から普段使わない測距エリア設定を省いたりすることも出来て大変便利です。
実際手に取って使ってみて初めてその機能や使い道がわかってきます。
《 EOSiTR AF 》
EOS 1DXに搭載されているAF機能で動きのあるスポーツ撮影だとか高速で動く被写体を追い続ける機能ですが、こちらもEOS 7DMarkIIに搭載されました。
最初にピントを合わせた被写体の色や形、顔などの特徴を検出してそのデータをもとにAFフレームを合わせ続ける機能で、講習会での画像を用いた説明では移動する被写体の連続撮影三コマ目にはすでに顔にピントがしっかり合って追従しています。
これはAF測距点65点という利点ともう一つカタログ13ページ目にあるAIサーボAFIIIと言うAF追従機能の強化によるところがあるそうです。
撮影中に被写体の近くに障害物が入っても被写体を追従し続ける事が出来ます。例えば以前のAIサーボAFであれば予測される方向のみ追従する事は可能でしたが、今回搭載されたAIサーボAFIIIは更に強化され予測されなかった方向に突然被写体が向きを変えた場合でもAFを追従し続けるという事です。
カスタム機能で被写体の動きに合わせたAF追従性を設定することが出来ます。
・被写体追従特性
・速度変化に対する追従性
・測距点乗り移り特性
上記3つ目の測距点乗り移り特性と言うのは突然くるっと向きを変えたりする被写体を追う場合にプラス側へ設定することにより効果があるということで、主に野鳥の撮影だとか航空機などの撮影に効果があるようです。
大体ここまでのAF機能はCanon製のLレンズの全てや標準レンズにおいて絞り開放値F4以内のレンズで正しく使える機能であって他社レンズメーカーのF5.6もしくはシグマ社の150〜600mmを使用した場合で望遠にした時の絞り開放値F6.3ではAF測距点65点全ての機能はうまく動作しないという事です。
《 ISO感度 》
通常ISO2000か3400まではノイズが比較的少ないが、それを超えるISO6400あたりからザラつきやノイズが目立ち始めるという話です。
それでも以前のAPSーCサイズのEOSシリーズに比べ約2段階ぐらいノイズの軽減が強化されているという話です。
たとえISO16000で撮影した写真をL版か2L版でプリントアウトしてもほとんどノイズは目立たないようです。
《 フリッカーレス撮影 》
人工光源のチラつきを避け連写時の露出安定性を確保する新機能というのが搭載されました。
ファインダーを覗くと右下にFliker!という文字が出る場合があります、それが表示された時は蛍光灯などのチラつきが発生している状況である事がわかります、この機能はMENUからカスタム機能でOFFにすることも可能。
通常は使用しないOFFの設定にしておいたほうがタイムラグが連写時に発生しにくいという話です。
《 拡大倍率設定 》
本体裏面の虫眼鏡マークによるプレビュー時の拡大倍率をカスタムで変更することも可能です。
《 バッテリー 》
EOS 7DMarkIIは新しくLP-E6Nというバッテリーが使われています、初代の7Dに使われていたLP-E6と互換性がありますが、LP-E6Nは1900mAhとなって100mAhほどバッテリーの持ちがよくなっています。
《 新インテリジェントビューファインダー 》
ファインダーを覗けばほとんどの設定状況が表示されていてファインダーを覗いたままさまざまな撮影設定を切り替える事が可能になっています。
メモリーカードはCFカードとSDカードの各スロットがありRAWはCFへJPEGはSDへなど画像保存場所の切り替え設定も可能になっています。
                                              以上

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