中古カメラ男のカメラ列伝 <番外編 フィルムカメラは終わらない>

●時代遅れと言われようが中古カメラ男はフィルムカメラを使っている。デジタルカメラが嫌いという訳ではなく、その便利さは身をもって感じている。次々と登場する新機種も興味深い。それでもフィルムカメラを使いつづけるのは、使い慣れている事とフィルムを使っていて別段不便を感じていないからである。またフィルムの良いところは、古いカメラでも現行機種と同じように使えることだ。例えば古いニコンFでも現行のF6でもレンズとフィルムが同じであれば、同じ写りを得ることができる(ボディの内面反射等の違いがあるので全く同じとはいえないが)。気に入ったカメラは長く使いたい中古カメラ男としては、とてもありがたい。しかしながら、同じフィルムカメラでもAFが入っているものは少し心許ない。AFカメラは電子化が進んでいるだけに、6〜7年で「部品が無いので・・・」ということになる。安心できるのはMFカメラで機械シャッターのものだ。ニコンF2、FM2、キヤノン旧F-1、ライカM型、中判ではハッセル500シリーズ、ローライの二眼などだ。幸いなことにフィルムカメラの中古は非常にリーズナブルになっている。今こそ往年の名機を手に入れ、フィルムを入れて街(何処でもいいんですが)へ飛び出そう!

◆トップカメラ店内チラシ「今月の超高価買取はコレだ!」4
月号掲載分
文:平口


中古カメラ男のカメラ列伝 <第五章 キヤノンNewF-1(後編)>

●それから随分経ってF3を購入したカメラ男は、NF-1の存在を忘れていた。そんなある日アサカメで「消えゆくFDレンズ」という衝撃的な記事を見て、早速近所のカメラ店で中古のNF-1AEとNFD50ミリF1.4を手に入れた。
その頃カメラ雑誌のポートレートで使われている機材はNF-1とFDレンズが多かった。当時ポートレートを究めたいと考えていたカメ男には、FDレンズは一度は使ってみたいレンズだった。特に50ミリF1.4、85ミリF1.2L、200ミリF2.8には魅力を感じていた。実際使ってみるとメーター式の露出計はとても使いやすい。ファインダースクリーンもF3より明るく、ピントも合わせやすい。ただ巻き戻しボタンが押しにくいことがあったり、単三12本使うモータードライブが重過ぎるという不満もあった。
NF-1で記憶に残っているのは、バイクで北海道を2週間位走りまわった時のことだ。土砂降り、ダート走行、礼文島でのトレッキング等、過酷な状況でもビクともしなかった(モンベルのカメラバッグも優秀だったのだが)。そんなNF-1も最近すっかり出番が少なくなった。春になったらNF-1とレンズを2,3本持って旅に出たいと思うカメラ男なのである。


◆トップカメラ店内チラシ「今月の超高価買取はコレだ!」3
月号掲載分
文:平口


中古カメラ男のカメラ列伝 <第五章 キヤノンNewF-1(前編)>

●初めてのカメラ雑誌はアサカメの'81年10月号で、写真や記事よりも後ろのカメラ店の広告が見たくて購入した。
CAPAが創刊号で付録にスポーツファインダーが付いていてどちらにしようか迷った記憶がある。とにかくそのアサカメは隅から隅までよく見て読んだ。時代はまさにフィルム、MFカメラ全盛期でペンタックスLX、ニコンF3、オリンパスOM-2N、ミノルタXDとカメラメーカーの広告にも何か勢いがあった。その号のニューフェース診断室はNF-1で、前年に発売されたF3との比較が目についた。「ファインダー視野率がF3のほぼ100%に対して97%である」とか、「フィルムの巻上げがニコンやミノルタに比べ滑らかでなくゴリゴリする」や「スクリーン交換で部分測光、スポット測光に切り替えられるが、スクリーンをいちいち取り替えるのは面倒」などと書かれていた気がする。良い点として書かれていたのは「1/2000秒シャッターがF3やLXよりも早く、安定している」「バッテリーがダウンしても、電池を外すことでバルブと1/90秒以上のシャッターを切ることが出来る」などだった。当時AV-1さえ買えなかったカメ男には到底縁の無いカメラだったが、なんとなくF-3のほうが良さそうだなという感想を持った。(次月に続く)


◆トップカメラ店内チラシ「今月の超高価買取はコレだ!」2
月号掲載分
文:平口


中古カメラ男のカメラ列伝 <第四章 ニコンFM-3A>

●最近FM3Aが気になっている。ニコン最後のMFカメラ(FM10もあるが・・・)として生き残ってきたFM3Aも、AiSレンズの相次ぐ生産完了を聞くにつけ、いよいよという予感がしてきた。中古カメラ男はFM3Aを持っていない。ペンタ部のNikonロゴが斜めになっているのが今ひとつとか、裏ブタのフィルム確認窓が今風で気に入らないなどと文句を言っていたが、無くなるとなればそういった些細な問題は気にならなくなる。
それよりもバッテリーがダウンしても全速作動するハイブリッドシャッターや、倍率が少し低くなり眼鏡をかけていても見やすくなったファインダー、明るくなったファインダースクリーン(NewFM2やFE2にも使えるので今のうちに買っておこう)など、これは今のうちに買っておかねばという気分になる。レンズやアクセサリも確保する必要がある。50ミリF1.4はとにかく基本、広角は24ミリまたは28ミリF2.8どちらもコンパクトで優秀なレンズ。望遠は105ミリと135ミリが終了してしまった。これは程度の良い中古を探そう。モータードライブMD-12はあると楽しいアクセサリだが、その大きい作動音に2回購入して2回手放してしまった。これも中古で多く出回っているので、手頃な価格で手に入れることが出来る。もうデジタルしか使わないという人にも1台持っていて欲しいカメラだ。


◆トップカメラ店内チラシ「今月の超高価買取はコレだ!」1
月号掲載分
文:平口


中古カメラ男のカメラ列伝 <第三章 コンタックスG2>

●コンタックスG2を買って8年が過ぎた。G2を使い始めて一番の変化は、一眼レフの出番が少なくなったことだ。理由としては、まず携帯性の良いことと軽いこと。例えば28ミリのレンズを装着した場合、G2とビオゴンの28ミリで710グラム、FM3AにAiS28/2.8で820グラムであるから少し軽い程度だが、G2はAFで自動巻き上げ、巻き戻しであるのだからF100で比べるのがフェアというものだ。AF28ミリをつけて990グラム、差分280グラムといえばレンズ1本分というところか。そしてミラーボックスの無い分ボディが薄い。この薄さは、バッグに収納する時はもちろんだが、首から下げたり肩にかけている時も快適だ。次に撮影の早さで、AFと自動巻き上げはAF一眼と同じだが、ピントの確認が出来ないファインダーの為、一眼のようにファインダーをじっくり見てしまうことが少ない。実際の撮影では肉眼でおおよそのフレーミングをしておいて、カメラを構えた直後にはシャッターを押している。よって撮影にかかる時間は数秒である。結果、それが良い写真かは別としても、時間の流れと、自身が移動することによって次々と目の前に展開する光景を切り取ってゆくスナップ撮影にはG2はとても快適だ。かなり気に入っているG2だが、気になる点もいくつかある。たまにではあるがレンズとボディの接点不良で作動不良を起こすことや、AFが迷って肝心なときにシャッターが切れないことがある。そんなときはMFに切り替えて目測で距離を設定しよう。

◆トップカメラ店内チラシ「今月の超高価買取はコレだ!」12
月号掲載分
文:平口


中古カメラ男のカメラ列伝 <第二章 コンタックスT>

●中古カメラ男(以下カメ男)の理想のカメラライフは、数台のカメラをボロボロになるまで使い倒すというものであった。
しかし予想外にカメラが増えてしまい、あれもこれもと使っていると、一台のカメラを使い込む事ができない。それでも普段持ち歩くカメラというのは必然的に使用頻度が増えるため、それなりに使い込むことになる。コンタックスT(以下T)はその大きさから、バッグやポケットに放り込んで持ち歩くことが多かった。過去形としたのは、2年前にGR1にメイン持ち歩きカメラの座を明け渡したからだ。そのGRが異音を発し動かなくなった。入院中の代替カメラを考えてみると、Tが思い浮かんだ。久しぶりに引っ張り出して操作してみると、いろんな思い出が記憶の底から浮かんでくる。13年前に小さなカメラ屋のウインドウの隅に置いてあったのを見つけたことや、バイクのツーリングではジャケットの中にいつも入れておき、感動的な風景に出会うとバイクを止めてシャッターを押した。バイシクルで出かけるときも、ウエストバッグに入れて持ち歩いた。Tの特徴はコンパクトなボディに距離計を内蔵していることで、決して見易いとは言えないが、ローライ35などの目測に比べ安心感がある。露出補正ダイヤルは無いのでフィルム感度で補正をするが、慣れればそれほど苦にならない。巻き上げ巻き戻しは手動のため電池の寿命は驚異的に長い。コンディションの良い中古が少ないのが残念だ。


◆トップカメラ店内チラシ「今月の超高価買取はコレだ!」11
月号掲載分
文:平口


中古カメラ男のカメラ列伝 <第一章 ニコンF3(後編)>

●その頃プロ用一眼レフといえばF3かNF-1というイメージがあった。LXも雑誌広告でプロ機をアピールしていたが、システムを見ると今ひとつという気がした。何よりモードラにグリップが付いていないのが不満であった。防塵防滴のバッテリーを外すとメカシャッター(バルブとシンクロより高速側)が作動する機構や、スクリーンの交換で部分測光やスポット測光に変えられる点、内蔵露出計と設定値のズレが分かりやすい指針式の露光表示がF3に無い特徴だったが、何より魅力的だったのは交換レンズで、レンズ内の温度上昇を軽減するための白鏡筒やLレンズ先端の赤ラインに憧れた。
スポーツイベントのテレビ中継でずらりと並んだ白レンズにはなんとも言えぬ迫力があった。それでも欲しいカメラはF3だった。視野率100パーセントのファインダー、軽くトルクの変わらない巻き上げレバー、モードラからボディへの電源供給(NF-1でもハイパワーニッカドかプロ用単三パックでは可能)は、実際一眼レフを使い始めて必要と感じた機能であった。
現在カメ男はノーマルのF3とF3Pを使用している。ファインダーは眼鏡をかけていてもノーマルで十分、HPファインダーは倍率が低いためピントのピークがつかみにくい。F3Pは報道仕様でそのスパルタンさにしびれるが、それが必要となるタフな状況には未だ遭遇していない。


◆トップカメラ店内チラシ「今月の超高価買取はコレだ!」10
月号掲載分
文:平口


中古カメラ男のカメラ列伝 <第一章 ニコンF3>

ニコンF一桁シリーズには人それぞれ思い入れがあるらしく、「Fが最高、F以外は認めない」とか、「ニコンはF3まで!F4,F5なんて重くて使えないよ」など、いろんな声を聞く。 各機種で好き嫌いがある人、次々と新機種に買い換える人、F一桁シリーズは全部持っているという人もいて十人十色である。
中古カメラ男(以下カメ男)は最初F3を購入、次にF2,F4S、Fを手に入れたが、仮に一台残すとあればF3を選ぶ。理由は色々あるが、影響を受けやすい10代に現行機種だったことが大きい。F3発売当時カメ男は中学生で、キヤノンAE−1かAE−1Pが欲しかった。ところが中学生にそんな贅沢品は必要ないという親の良識ある判断のもと、オリンパスペンDを使っていた。F3
の存在は知っていたが欲しいという気は起こらなかった。というよりもその価格に現実味が無かった。それでもカタログだけはちゃっかり貰って、切り抜いて下敷きに入れていた。初期のカタログではスペースシャトルに搭載されたことを盛んにアピールしていた記憶がある。F3が欲しいと本格的に思い始めたのは高校の写真部に入ってからで、そのころはペンタックスのスーパーAを使っていたが、レンズラインナップやモードラの使用感に不満があった。F3はまず雑誌の広告が良かった。スカイダイビングを撮影しているカメラマンのF3にはフィッシュアイの16ミリとモードラが装着されていて、ペンタ部やモードラの塗装は剥がれ落ちてこれぞプロ用一眼という顔をしていた。
(次回に続く)

◆トップカメラ店内チラシ「今月の超高価買取はコレだ!」9
月号掲載分
文:平口

 

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